当家事務局は、平成十五年(2003年)江戸開府400年の年に、遠藤宗家に伝来した歴史資料を、公開し一括して永久保存することを主たる目的として開設されました。
それ以来、所蔵する資料の研究と自主企画による特別展示、印刷物および映像への協力を積極的に行って、大きな実績を残してまいりました。
この事務局が、ここまで成長することが出来ましたのは、開設以来色々なかたちで暖かいご支援をして下さった多くの方々のご厚情の賜物であると、心より御礼申上げます。
最近、江戸時代の長い平和の中に生まれた日本人の生き方や、その洗練された社会システム、文化などに対する多くの方々のご興味が深まり、その時代への評価・見方が、随分変わって来ているように思われます。
当家は、德川家広 德川宗家第十九代当主の御指導の下、江戸幕府で活躍した先祖の業績を誇りに思う子孫が、德川御宗家を中心に結集した柳営会を通じ、正しい目で江戸時代を見直し、先祖を偲び、その精神を引き継いでいます。
日光東照宮例大祭の5月17日には德川御宗家のお供をし、昇殿参拝をしています。また、東照公の御命日4月17日には、久能山東照宮にも同様なお供をしています。
事務局として出来ますことは、誠に限られたことだけですが、少しでも多くの方々に、日本の優れた文化と伝統を理解して頂けるように務めて参りたいと念願しております。